看護師が知っておきたい生活指導ノウハウ

糖尿病や高血圧といった生活習慣病は、国民の多くが苦しんでいる病気である。
一度かかってしまうとなかなか根治させるのが難しいため、普段から健康的な生活を心がける必要がある。
もし生活習慣病予備軍になったり、生活習慣病と診断された場合には、看護師が生活指導に介入することになる。

基本的に看護師は、患者の体重や血圧を測定して彼らの健康状態を把握する立場にあるため、このままだと生活習慣病に陥るという状況に気づきやすい。
もし気づいた場合には、医師に報告して対応策について指示を仰ぐだけでなく、自ら積極的に患者とコミュニケーションをとって、日常生活の送り方に問題がないかをチェックすると良いだろう。

例えば、短期間に急激に体重が増えているような人であれば、何かがきっかけとなって暴飲暴食するようになっていたり、もしくはそれまで行っていた運動をやめてしまったりしている可能性がある。

前者の場合には、一緒に食生活の見直しを行うべきであり、後者の場合には、新たに始められる運動がないかを患者とともに考えてみる必要がある。
ただ、慣れきってしまっている食生活や日頃の生活スタイルを変えて、新たな生活の在り方を習慣化させることはなかなか難しいものだ。

特に人間は一度怠ると楽な方へと行きがちなため、指導も徹底して行わなければ意味がない。
しかし、だからといってむやみに押し付けると嫌がられるため、ほどよい距離感を保ちながらアドバイスすることが大事だ。