生活習慣病クリニックにおける看護師の業務は、医師の診療補助がメインとなる。
生活習慣病の患者は血圧測定に加え、超音波検査や尿検査、血液検査なども実施するケースが多く、基本的には看護師が検査を行うことになる。
また、医師による問診の前に問診票への記入を促して内容を確認したり、医師が診察をしているときにカルテに記録を残すのも看護師の役目だ。
これらに加え、特に重要になってくるのが患者とのコミュニケーションである。
看護師はその都度、患者から必要な情報を聞き出し、適切なアドバイスを与えなければならない。
生活習慣病の患者は、生活習慣の乱れによって高血圧や肥満、糖尿病などの病気を患ってしまっている。
生活習慣の乱れは、そう簡単に直せるものではなく、実際医師の指示通りに薬を服用しなかったり、運動を怠ったり、正しい食事療法を実行しないケースは多い。
それでも言われた通りに実行していたと医師に嘘をつく患者はいる。
しかし、そんな時、看護師が改めてヒアリングしてみると嘘だったと教えてくれる場合は少なくない。
実際、患者は医師よりも看護師に心を開きやすい傾向にあり、看護師が突き詰めて聞くと本当のことを語るケースは結構あるのだ。
そのため、医師の診察の前でも後でも食事療法や運動療法をきちんと行ってきたかを聞き出したり、アドバイスを与えたりするのも看護師の重要な役割だといえる。
生活習慣病クリニックで活躍したいのであれば、このようなこまめなコミュニケーションを重視しながら、患者と向き合うことが大切だろう。
生活習慣病は専門性が高い分野である。
もし生活習慣病の治療の看護ケアに携わりたいのなら、生活習慣病クリニックで働く上で役立つ情報に目を通して、詳しい内情を把握するようにしよう。